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プレイングマネージャー

プレイングマネージャー・・・全体のマネージメントをしながらも自らも兵隊として最前線で汗をかく人のこと、なのかな。野球でいえば去年の古田とか、大昔のノムさんとか。

会社員の世界はプロスポーツほど専門的じゃないし、組織のあり方もいろいろだから、プレイングマネージャーは星の数ほど居るだろうし、むしろ純粋なマネージャーより多いのかもしれない。

今自分が所属している組織のボスは、典型的なプレイングマネージャー。管理が役目というのをいいことに、外にも出ず机にぶっ座り、決済のハンコを押すだけのマネージャーと違い、常に客先に足を運び、率先して物件を取ってくる。「任せているから」と、部下との同行もほとんどしない。数字にもさほどうるさくない。ベースで持っている数字の上下は気にせず、部下の評価の対象は、一にも二にも、経験のないような物件を取ってきたかどうか。つまり、チャレンジして結果を出したかどうか、客と向き合って新たな用途や使い方を開発できたかどうかだ。

そんなボスの下で仕事をするのは自分としてはやりやすかったし、カッコいいとさえ思っていた、のだが。

自分の客、そして各営業の意思を尊重して「あれも作れ」「これも作れ」と進めてきた結果として、作った新製品は種類だけは多いものの横に広がらず、かといってOEM契約している商品はわずかだから、工場の在庫は膨らむばかり。月に1回報告の機会はあるが、営業はみな一匹狼で、隣の人の動きなどまるで把握していない。売上は毎年微増し、利益も出してはいるが、最近は頻繁にマスコミに取り上げられるこの商材そのものの伸びからすれば、経営からみて「物足りない」「やり方がまずいんじゃないか」と思われるのも致し方ない。

「3年後、5年後のことを考えてもしょうがない」それがボスの口癖だ。だから、今を精一杯生きるんだ、という台詞が続いてきそうな、少々耳障りのいい言葉だが、その言葉は最前線の兵隊の台詞そのものだ。間違っても、営業を束ねるマネージャーの台詞ではない。未来のビジョンを考え、方向性を示し、部下の力を結集していくことこそ、マネージャーのやるべきことじゃないのかね。

この事業がまだ新事業で、軌道に乗っていなかった頃。こんなもんが出来た、将来はこんな事業に育てたいからまずはこれを売ってこい、という完全プロダクト・アウトの会社スタンスに対し、とにかく客を回り、要望をカタチにし、客の欲しいという商品に近づけていって、結果軌道に乗せたまではそれで良かったんだろうと思うし、そのやり方に変えたことで、当時の新事業の中で唯一今でも生き残っているんだと思う。

だけど、今もそのやり方に固執するのは間違いだと思う。ことあるごとに「人が取れない、せっかく取っても取られてしまう」と怒り、嘆くが、人が取れないのは事業が大きくなっていないから。もっと言えば事業を大きくしようとしているように見えないから。大きな事業の絵が描けない、いや描こうとすらしない部署に、会社は経営資源を投下してくれるわけがない。

野球など、プロスポーツの世界でのプレイングマネージャーは、たいていの場合プレーヤーとしては大した成績が上げられない。マネージメントというものが激務であるということの表れなのだろう。逆に、マネージャーの立場にありながら三冠王を取るというのは、マネージメントを放棄しているからこそ可能だった、とは言えないか。三冠王取ってチームも優勝したのなら、それは神の領域の人、なんだろうが、残念ながらうちのチームは万年Bクラスだ。

自分は4月から自らの希望が認められて異動するが、Bクラスだから見放して動くわけじゃない。今までのチームでは「それ、どこの客が作ってと言ってるの?」と聞かれ、明らかな要望が出ているものじゃなけりゃチャレンジできないと言われ、結局カタチにならなかった自分のアイディアがあった。でも、所詮そんなもんだろうと思ってたし、忘れかけていた程度のことだった。

それを、どういうきっかけか、たまたま隣に座っていた初めて見るおじさんに話した。そうしたらそのおじさんはその自分が思っていた考えを100倍に膨らませたビジョンを見せてくれ、「今度こういうチームを作ろうと思うんだけど、一緒にやってみる?」なんて言うのだ。そのおじさんは、最初本当に何も持たないただのおじさんだったのに、自分のビジョンを熱く語るだけで社内外からさまざまな人材を呼び集めてきた。そしてみんなで考え実践し、徐々に精度を上げて、「ただの夢」が「明確な目標」に変わり、会社から予算を引っ張り出し、あれよあれよという間に4月から新しいチームが生まれることになったのである。

新しいチームは小さいが、同じ明確な目的を共有しながらもそれぞれの分野で分業し、メンバー間の意思疎通と個性の尊重、妥協の無さではどこにも負けない、いいチームだと思う。そしてこんなチームが生まれたのは、自分のビジョンを熱く語り、回りの意見を尊重しながらもうまく引っ張ってくれるおじさんが居てくれてこそのことだろう。

そんなおじさんも、マネージメントに抜かりはないが、プレイヤーとしては調子が良ければ横っ飛びでライナーを捕球したりすることもあるものの、考えごとをしていてのトンネルや落球も結構多かったりする。思わず吹き出してしまうような珍プレーにも事欠かない。
でもそんなのは、自分が前後左右をカバーしていけば済むことだ。経験の無いマネージメントの代わりはすぐに勤まらないし、意識を持ってちょっとづつ勉強していくしかないが、多少身体が重くても、プレイヤーとしてはまだ現役バリバリの年代なのだから。

ここまでグダグダ書いてて、やっとわかった。この4月からの上司であるおじさんこそ、プレイングマネージャーなのであり、今のボスはマネージングプレイヤーなのだ、と。マネージングしてるかしてないかはともかく、自分のスタンスは若い頃から今もずっと、プレイヤーのままなのだ。

だから、冒頭の記述は間違い。あれはマネージングプレイヤーのことであり、プレイングマネージャーとは、最前線で兵隊として汗をかきつつ、全体をマネージメントする人、のこと、なのか?

こんなどうでもいい禅問答チックなことに1時間半も使ってしまって、ちょい反省。
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by hiruji | 2007-02-20 03:17 | 日記その他

競馬/食い物/音楽/NFLに関するひとり言。更新頻度いささか自信ございませんが。
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【ひるじ】
41歳スチャラカ社員。

犬を連れてたら西郷風らしい。神社のハッピが似合うらしい。

変態癖少々あり、知識人気取りあり、嫁あり、毛だらけで耳だけデカい食欲旺盛な娘あり。


■好きな場所
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■気になる馬
出資馬達、名付けた馬達、走り方に惹かれる馬達、零細血統の馬達など多数。

■気になるTeam
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