宇宙の日は祭の日
ググってみると、「宇宙の日」は9月12日、毛利さんがスペースシャトルで飛び立った日ということであり、大多数の記事は、それに関連するものである。
しかし、一部で5月5日、つまり所謂「こどもの日」を指している記事やブログもあったりする。
昨日はこっちの方の宇宙の日、つまりROVO@日比谷野音に初めて行ってきた。勝井さんのライブには2度行っているものの、ROVOのライブは初めて。
連休中はひたすらニコ動にはまっていた。美味しんぼとか昔やったことのあるゲームとか、そんなものに絶妙にハマる字幕が面白くてしょうがない。今更になって、ニコ動の面白さに目覚めてしまったというわけである。40を目前に控え、何か情けないとも思うのだが、面白いものは面白いわけで、朝から晩までパソコンの前。そして仕事はおろか、全くの出不精になっていたのである。
そんな調子なもんだから、ずっと楽しみにしてたROVOのライブといえ段々面倒くさくなってきていた。ましてや野外ライブというのに予報は雨ときている。3時過ぎには現地に入って、前座2組から楽しもうと思ってたのが、重い腰を上げて結局着いたのは5時半。そこからタバコ等買出しで、更に6時前。既に前の2組は終わっているらしく、野音の中は酒を買う人、トイレに並ぶ人がわらわら・・・といった感じ。
既に雨がパラパラと降りはじめてはいるがビニール製雨ガッパ、ヤッケ、謎のポンチョ風衣装など、雨対策は万全、といった人達が犇いている。なんかいい塩梅なカオス空間、こういう場は1月の円ジャン以来。あれも初めての経験で、相当ドギモを抜かれたけれど。
仕事を通じて知り合いになり、これからお世話になるスタッフを見つけ挨拶。今日は最初にROVOを紹介してくれた人も来ている筈だが、多分若い整理番号でかなり前のポジションを確保しているだろうし、自分と嫁は控えめに、立見席の手すりを確保、そして手にはチューハイも確保。
そして、ROVOのメンバーが入場、すると同時に、それまで混沌としていた会場内が、一瞬でまとまった。
既にテンションが出来上がっていて溜めに溜め、後は放つばかりになっていた観客が初めから飛ばす飛ばす、そして呼応するようにステージ上のボルテージも上がる上がる。嫁いわく「集団ゾンビ」。確かにあの映画のシーン、郊外のショッピングセンターの中で蠢くゾンビ集団の様子を4倍速で見たらこんな感じじゃなかろうか。
・・・なんて、客観的に観察できていたのは精々1曲目くらいのもんで、次に自分が一番好きなHAOMAのイントロが始まると、自分もゾンビの一員と化していた。
しかし、この気持ちよさは一体何なんだろう???トランスなんて軽薄な、、、という思いは、CDを聴いた時点で完全に払拭できていた。色々な凄すぎの要素盛り沢山の中でも、突き詰めれば圧倒的なツインドラムorドラム&パーカッションの迫力、という答えを出していたが、これはもはやそういった理屈の範疇を超えている。
芳垣&岡部のリズムは、凄いと思ったCDと比べもんにならないド迫力ではあるが、勝井さんのバイオリンも恐ろしい。CDや今までの小バコライブでは感じ取れなかった鬼気迫る凄まじさ。忌野清志郎じゃないが、勝井さん独特のシルエット、その肩口からブワンと出た音が、フワンとビルの谷間の暗い空に溶けてくのだ。そしてそれが連続し、他の音、観客のテンションと交じり合い、絡み合ってどんどんと暗い空に放たれていく。
イクとこまでイッて、HAOMA終了。いやすごいわコレ。
新曲だという3曲目が始まり、若干冷静さを取り戻す。高速ゾンビになりながらも頻繁に口をつけていたチューハイはいつの間にか空っぽになっており、慌てて買い足しに行く。
ガソリン補給が終わり、また自ら高速ゾンビ化。回りを見渡せばほとんどが20代、30代前半の客層だが、よく見ると同年代やちょっと上あたりもチラホラ。でもうちの嫁のようなごく一部を除き、にいちゃんねえちゃんおっちゃんおばちゃん、ほとんどがゾンビ。
アンコール後のラストはREOM。あちこちでいい評判を聞く割にはCDで聴いてあまりピンときていなかった曲だが、「さあ何が来るか」って時にあの山本精一のアルペジオ、ウォォォーーーってなもんです。鳥肌です。そしてラストまでのあの流れ。野音で初めてわかったREOMの凄さ。
きっとNA-Xなんかもライブで凄さが弾ける曲なんだろうなあ。
缶チューハイ4本を身体シェイクしながら飲んだもんだから、REOMが終わって帰路の途中じゃかなりのヘベレケ。ただテンションだけは高いまんまなので、嫁とメシ食って、そのままカラオケボックスへ。自分からカラオケに誘うことはあんまり無いんだけど、今回ばかりは高いテンションを発散したくてしょうがないらしい自分。ブルーハーツとか普段あまり歌わないものばっか歌って、ようやく少し落ち着いて、電車で帰りました。
これはライブというより、古来から伝承されている祭そのものか。酒をかっくらい、大声をあげ、なんじゃわけわからん状態なんだけど、気持ちよくて、楽しくてしょうがない。
人込みを極度に嫌い、お祭り騒ぎをスポーツや競馬に持ち込む若い連中に眉をひそめる俺だけども、心のどこかで祭を渇望していたのかな。
宇宙の日は9月12日よりも5月5日をスイセンします。この日毛利さんは飛ばないかもしれないけれど、代わりに勝井さんが飛びます、山本さんも芳垣さんも岡部さんも益子さんも原田さんも飛びます。もっと言えば3000人ぐらい飛ぶんです。
そして何たって5月5日は祭日、つまり祭の日なんですから、なんて最後はオヤジらしい〆で今回はおしまい。
しかし、一部で5月5日、つまり所謂「こどもの日」を指している記事やブログもあったりする。
昨日はこっちの方の宇宙の日、つまりROVO@日比谷野音に初めて行ってきた。勝井さんのライブには2度行っているものの、ROVOのライブは初めて。
連休中はひたすらニコ動にはまっていた。美味しんぼとか昔やったことのあるゲームとか、そんなものに絶妙にハマる字幕が面白くてしょうがない。今更になって、ニコ動の面白さに目覚めてしまったというわけである。40を目前に控え、何か情けないとも思うのだが、面白いものは面白いわけで、朝から晩までパソコンの前。そして仕事はおろか、全くの出不精になっていたのである。
そんな調子なもんだから、ずっと楽しみにしてたROVOのライブといえ段々面倒くさくなってきていた。ましてや野外ライブというのに予報は雨ときている。3時過ぎには現地に入って、前座2組から楽しもうと思ってたのが、重い腰を上げて結局着いたのは5時半。そこからタバコ等買出しで、更に6時前。既に前の2組は終わっているらしく、野音の中は酒を買う人、トイレに並ぶ人がわらわら・・・といった感じ。
既に雨がパラパラと降りはじめてはいるがビニール製雨ガッパ、ヤッケ、謎のポンチョ風衣装など、雨対策は万全、といった人達が犇いている。なんかいい塩梅なカオス空間、こういう場は1月の円ジャン以来。あれも初めての経験で、相当ドギモを抜かれたけれど。
仕事を通じて知り合いになり、これからお世話になるスタッフを見つけ挨拶。今日は最初にROVOを紹介してくれた人も来ている筈だが、多分若い整理番号でかなり前のポジションを確保しているだろうし、自分と嫁は控えめに、立見席の手すりを確保、そして手にはチューハイも確保。
そして、ROVOのメンバーが入場、すると同時に、それまで混沌としていた会場内が、一瞬でまとまった。
既にテンションが出来上がっていて溜めに溜め、後は放つばかりになっていた観客が初めから飛ばす飛ばす、そして呼応するようにステージ上のボルテージも上がる上がる。嫁いわく「集団ゾンビ」。確かにあの映画のシーン、郊外のショッピングセンターの中で蠢くゾンビ集団の様子を4倍速で見たらこんな感じじゃなかろうか。
・・・なんて、客観的に観察できていたのは精々1曲目くらいのもんで、次に自分が一番好きなHAOMAのイントロが始まると、自分もゾンビの一員と化していた。
しかし、この気持ちよさは一体何なんだろう???トランスなんて軽薄な、、、という思いは、CDを聴いた時点で完全に払拭できていた。色々な凄すぎの要素盛り沢山の中でも、突き詰めれば圧倒的なツインドラムorドラム&パーカッションの迫力、という答えを出していたが、これはもはやそういった理屈の範疇を超えている。
芳垣&岡部のリズムは、凄いと思ったCDと比べもんにならないド迫力ではあるが、勝井さんのバイオリンも恐ろしい。CDや今までの小バコライブでは感じ取れなかった鬼気迫る凄まじさ。忌野清志郎じゃないが、勝井さん独特のシルエット、その肩口からブワンと出た音が、フワンとビルの谷間の暗い空に溶けてくのだ。そしてそれが連続し、他の音、観客のテンションと交じり合い、絡み合ってどんどんと暗い空に放たれていく。
イクとこまでイッて、HAOMA終了。いやすごいわコレ。
新曲だという3曲目が始まり、若干冷静さを取り戻す。高速ゾンビになりながらも頻繁に口をつけていたチューハイはいつの間にか空っぽになっており、慌てて買い足しに行く。
ガソリン補給が終わり、また自ら高速ゾンビ化。回りを見渡せばほとんどが20代、30代前半の客層だが、よく見ると同年代やちょっと上あたりもチラホラ。でもうちの嫁のようなごく一部を除き、にいちゃんねえちゃんおっちゃんおばちゃん、ほとんどがゾンビ。
アンコール後のラストはREOM。あちこちでいい評判を聞く割にはCDで聴いてあまりピンときていなかった曲だが、「さあ何が来るか」って時にあの山本精一のアルペジオ、ウォォォーーーってなもんです。鳥肌です。そしてラストまでのあの流れ。野音で初めてわかったREOMの凄さ。
きっとNA-Xなんかもライブで凄さが弾ける曲なんだろうなあ。
缶チューハイ4本を身体シェイクしながら飲んだもんだから、REOMが終わって帰路の途中じゃかなりのヘベレケ。ただテンションだけは高いまんまなので、嫁とメシ食って、そのままカラオケボックスへ。自分からカラオケに誘うことはあんまり無いんだけど、今回ばかりは高いテンションを発散したくてしょうがないらしい自分。ブルーハーツとか普段あまり歌わないものばっか歌って、ようやく少し落ち着いて、電車で帰りました。
これはライブというより、古来から伝承されている祭そのものか。酒をかっくらい、大声をあげ、なんじゃわけわからん状態なんだけど、気持ちよくて、楽しくてしょうがない。
人込みを極度に嫌い、お祭り騒ぎをスポーツや競馬に持ち込む若い連中に眉をひそめる俺だけども、心のどこかで祭を渇望していたのかな。
宇宙の日は9月12日よりも5月5日をスイセンします。この日毛利さんは飛ばないかもしれないけれど、代わりに勝井さんが飛びます、山本さんも芳垣さんも岡部さんも益子さんも原田さんも飛びます。もっと言えば3000人ぐらい飛ぶんです。
そして何たって5月5日は祭日、つまり祭の日なんですから、なんて最後はオヤジらしい〆で今回はおしまい。
by hiruji
| 2008-05-07 01:34
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Hiruji?
【ひるじ】
41歳スチャラカ社員。
犬を連れてたら西郷風らしい。神社のハッピが似合うらしい。
変態癖少々あり、知識人気取りあり、嫁あり、毛だらけで耳だけデカい食欲旺盛な娘あり。
■好きな場所
絵笛・日本の漁港・離島
■気になる馬
出資馬達、名付けた馬達、走り方に惹かれる馬達、零細血統の馬達など多数。
■気になるTeam
フィラデルフィア・イーグルス
■好きなDivaひとり
TISH HINOJOSA
■腐れ母体サイト
ひるトン東京ヘイ
■首都圏の食い物屋レポ↓
livedoorグルメ・ひるじ
41歳スチャラカ社員。
犬を連れてたら西郷風らしい。神社のハッピが似合うらしい。
変態癖少々あり、知識人気取りあり、嫁あり、毛だらけで耳だけデカい食欲旺盛な娘あり。
■好きな場所
絵笛・日本の漁港・離島
■気になる馬
出資馬達、名付けた馬達、走り方に惹かれる馬達、零細血統の馬達など多数。
■気になるTeam
フィラデルフィア・イーグルス
■好きなDivaひとり
TISH HINOJOSA
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