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ひるトン東京ヘイ ブログレッシブ

昨日の外食・非凡系


まあ、非凡ていうのはい言いすぎだが。

丸善の丸の内本店がオープンした。それを待って、ということなのだろうが、今までの本店、日本橋店が来月で解体、リニューアルされるらしい。再度オープンした時は本店ではなくなってるっていうところが、八重洲・日本橋の住人からするとちょっと寂しい。

さて、丸善といえば、屋上の「レストランマルゼン」である。リニューアルオープン後レストランも復活するのかどうか知らないが、しばらく食べられなくなるのは確か。丸善のハヤシライスファンである同僚の誘いで、久しぶりに行ってみることにした。
「ハヤシライスのパイオニア」(諸説あるが)という情報で、初めて訪ねた人は戸惑うだろう。
屋上のレストランに行くには、まず書店に入り、中にあるエレベーターを使わなければならない。飯を食いに行くために、新刊が積まれた棚の間を移動するわけだ。
エレベーターから出ても少々普通ではない。日に焼けてすっかり色褪せた人工芝が申し訳程度に敷かれているゴルフ練習場、その奥に立つ、古デパートの観葉植物売場のようなガラス張りの建物が「レストランマルゼン」である。

古き良き洋食を求めて、昼時は老若男女問わずいつも賑わっているのだが、昨日は特に凄かった。普段は使っていないオープンテラスの席も満席だし、30人くらいが行列を作っている。閉店を間近に控え、「今食っとかなきゃ」というリピーターが集中したんだろうか。

いつもはハヤシライスの大盛りを頼むところ、今日はカレーとハヤシの2色ソースがけ大盛りを注文。ここのカレーは未体験だったことに気付いたからだ。
マルゼンのハヤシは、とにかく甘くて濃い。子供の頃にハヤシライスとして食べていた、トマトの酸味が強いソースとはまるっきり別物であるのはもちろん、最近当たり前のドミグラスソースとも濃度の面で全然違う。ただ、その濃厚ソースに若干雑味があったり、ご飯がやわらかすぎたり、店員が無愛想だったりする日もあって、100点満点とはいかない時が多かった。

でもこの日は違った。ソースもいい感じだし、ご飯の炊き加減も上々。普段より忙しいからオペレーションも悪くなってしょうがないところだが、あまり嫌な感じもしない。閉店が近いので気合が入っているのだろうか。もうすぐ終わりだからいい加減でもいい、ではなく、きちんとした仕事をして終わろうという、江戸っ子らしい気骨を見た気がした、なんて言いすぎだろうか。初めてのカレーも、挽肉ベースでよく煮込まれているなかなかの一品。スパゲッティなんかも合いそうだ。

昼の次は夜食。
夜中に急に腹が減ったので、嫁さんとラーメンを食いに行く。
夜中のラーメンは、シンプルでアッサリした優しい味が相応しい。けっこう前から気になっていた環七沿いの屋台屋へ。
気になっていた「とりそば」を注文。前もってイメージしてた通りの味だ。鶏のうまみが十分出たあっさりスープに、細めで加水多めの透明度高いシコシコ麺。具にはチャーシューのかわりの蒸し鶏、そしてさっぱりさせるために重要な役割を果たしている針生姜と白髪葱。「鶏を全面に出す」というコンセプトがはっきりしていて、余計なモノが一切入っていない。
味いちもんめかなんかで、懐石料理は足し算ではなく、素材の味を殺さないための引き算が必要だ、と読んだことがある。屋台屋のとりそばはまさにそんな感じだ。
先日取り上げた田丸とは対極のコンセプトになるのかな。



by hiruji | 2004-09-18 19:03 | 食い物

競馬/食い物/音楽/NFLに関するひとり言。更新頻度いささか自信ございませんが。
by hiruji
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【ひるじ】
41歳スチャラカ社員。

犬を連れてたら西郷風らしい。神社のハッピが似合うらしい。

変態癖少々あり、知識人気取りあり、嫁あり、毛だらけで耳だけデカい食欲旺盛な娘あり。


■好きな場所
絵笛日本の漁港離島

■気になる馬
出資馬達、名付けた馬達、走り方に惹かれる馬達、零細血統の馬達など多数。

■気になるTeam
フィラデルフィア・イーグルス


■好きなDivaひとり
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